…嘘、つかれた…?
え…でも、なんで…
混乱する頭で必死に考える。
そういえばさっき、柊吾の様子がおかしかったような…
あの電話に出た途端、焦っていたし…
黙り込んで何かを隠しているようだった。
でも、だからって…なぜあんな嘘を…?
まっつんが旅館に遊びに来ていたなんて嘘、明日になればわかってしまうのに。
なのになんで…
私はそこまで考えてふと気づく。
あ…
旅館には…
──────…桃奈さんがいる……。
そこまで気づいた途端、私の足は勝手に動き出していた。
上着も羽織らずに家を飛び出して、ただがむしゃらに走る。



