「大丈夫?香純ちゃん。」 「はい。ありがとうございました。」 「ごめんな、成宮! 成宮のせいじゃないって分かってたのに…俺、何も言えなくて…」 「先輩たち相手だから仕方ないよ。 ありがとう、まっつん。」 可愛い女子マネージャーが入部した今でも、こうやって私の事を気にかけてくれる人もいる。 キャプテンとまっつんがいてくれたおかげで、それだけでも十分幸せだなって思える。 「それにしても… どこいったんかな?データ。」 体育館倉庫の中をぐるりと見渡しながら、不思議そうに言うまっつん。