そうやって別れの挨拶を告げても、お互いが手を離すのを待っていて…

久しぶりにこんなに長く一緒にいたからか、すごく離れ難かったのだ。








『…うち、今日はみんなおばあちゃん家に行ってて…帰ってこないの。

……だから、上がって行かない?』









気づいたらそんなことを口走っていた。

そして少しだけ迷った柊吾は、遠慮気味に頷いて…




今のこの状況に至る。







……うわー!どうしようどうしよう!


あの言い方って、やっぱり誘ってる!?

ビッチって思われたらどうしよう!





そんな不安と、これから柊吾とそういう事をするのかなというドキドキが脳内を支配して、もうわけがわからない。