「うん、そうだね。

…じゃあ、また2人で来よう。」






「うん!

その時は、柊吾が観たい映画を観ようね!」






「あ、ホント?

それなら、もうすぐ公開されるホラー映画にしようか(笑)」






「え!やだ無理!

ホラーだけは勘弁してください! 」






「ははっ。冗談だよ。」









そんな他愛もない会話をしながら、二人並んで帰路に着く。




半日、あっという間だったな…

こんなに二人きりで過ごせたのなんて、いつぶりだろう?




たくさん笑って、ドキドキして…

きっと今日のことは、一生忘れられない大切な思い出になる。





また二人で来ようね。

そんな願いを込めて、彼の大きな手を握った。