なんと今日のために、私がずっと見たいと言っていた映画を事前に予約しておいてくれた柊吾。
しかも憧れのカップルシート。
そしてポップコーンなども含めて、かかった料金は全て柊吾持ち。
そこまでしてもらうのはさすがに申し訳なさすぎるということで、映画鑑賞後、お礼のプレゼント選びに彼を連れ出して今に至る。
只今午後5時半。
ここから地元の町まで電車とバスで1時間以上かかることを考えると、ここにいられる時間は残り少ない。
「ねぇー、柊吾ー。
何か欲しいものとかないの?」
小さい頃からずっと一緒にいるのに、柊吾の欲しいものが何なのか、全くわからない。
だって柊吾、昔からそういう事は一切言わないんだもん。



