──────── 「じゃあね、桜河。」 「しっかり練習しなさいよー?」 「はいはい。」 気だるそうに改札に向かう桜河を、手を振って見送る。 これから練習だっていうのに、欠伸までしちゃって… あれで紅羽のエースなんだもんなー。 不思議なもんだ… 「香純。俺らも行こうか。」 「うん。そうだね。 そろそろ電車来ちゃうもんね。」 私が返事をすると、彼は自然に私の手を取って歩き出す。 そして私も、そんな彼に応えるように指を絡めた。