予選開幕を1週間後に控えた日。


この1ヶ月、休みもなくひたすら練習に励んできた紅羽学園バスケ部。

溜まりきった体の疲れをとるためにも、本日の練習はお休み。





ゆっくりお昼ご飯を食べてから、軽く化粧をする。

ふんわりとしたブラウンのワンピースに、白いカーディガンを羽織ったその時…








────ピーーンポーン





家のインターフォンが鳴る。

私は慌ててカバンを持って、階段を駆け下りた。







「はーい!」






玄関のドアを開けると、大好きな柊吾がそこにいて…