君のとなりで恋をします。─下─









今度は彼の柔らかい髪が、私の頬にふわりと触れた。

その柔らかい感触に、私は思わず肩を揺らして……











「────…俺も、愛してる。」





「っ!?」











突然耳元で囁かれたその甘い声。

普段の桜河の口からは絶対に聞けないようなキザな言葉に、私は思わず顔を上げてしまった。





あ…しまった…。引っかかった…




咄嗟に〝罠に引っかかった〟と思ってしまったけど…。

視界に映る桜河の顔は、今まで見た事ないほど真っ赤に染っていた。






……っ…

か、かわっ……











「…なんでアンタまで真っ赤になってんの!?」





「うるせぇ。このニホンザル。」






「…ちょっと!?その表現やめて!

普通そこは〝茹でダコ〟とかじゃないの!?」






「タコよりサルの方が絶対いいだろ。

同じサル科なんだし…。」






「そういう問題じゃない!」








いつものように始まったくだらない言い争いだけど…

お互いの顔はもう真っ赤で…



何…このシュールな状況は……