───────────
柊吾side
去っていく彼女の後ろ姿を見送る。
今振られたばかりなのに、不思議と気分は清々しい。
まぁ…最初からダメ元で告白したようなものだったし…。
香純の気持ちが桜河に向いていることくらい、とっくに気づいていた。
いつだったかな…
たしか、水泳部の夏の予選の日。
桜河を見つめる香純の目が、今までとはどこか違っていた。
バカだよな…。
それまでは、別れても香純は自分のものだと心のどこかで思っていたんだ。
香純はずっと自分を好きでいてくれるはずだって…
そんな根拠の無い自信も、あの日一気に打ち壊された。



