君のとなりで恋をします。─下─










うん、そうだよね…。


いつかこの恋を思い出すときには、
〝あぁ…素敵な初恋だったな。〟って思えるように…




私は涙でぐしょぐしょになった顔を数回拭うと、精一杯笑って見せた。


きっと、酷い顔だったと思う。

だけどそんなヘタクソな笑顔でも、彼は嬉しそうに笑ってくれた。









「…それじゃあ、俺はもう少しここで思い出にでも浸るから…。

…行っておいで。」





「うんっ…。

……じゃあ、行くね!」






「うん。…幸せになって、誰よりも。」






「…ありがとうっ!」










彼の言葉にまた涙が出そうになって、私は急いで走り出した。



最後は笑顔で…って決めたから。

涙がこぼれ落ちる前に、彼の元を離れた。