「うん…。
俺も、なんとなく分かってた。」
「…っ…ごめ、ん……」
「香純が謝ることじゃないよ。
…完全に自業自得だから。」
「ハッキリ振ってくれてありがとう。」と優しく私の頭を撫でる彼に、私は首を横に振ることしかできなくて…
〝柊吾が好き〟という気持ちに、決着をつけるのが怖かった。
初恋を終わらせたくなかった。
だって私は…子どもの頃からずっとずっと柊吾だけが好きだったから…
この気持ちに区切りをつけてしまえば、彼とのすべてが無くなってしまう気がした。
「いっぱい傷つけてごめんね。
…隣に居られて幸せだった。ありがとう。」
最後には彼らしい笑顔で、そう告げる。
私もそんな彼に、必死で涙を拭って言葉を絞り出した。
「…私も…幸せだったよ…。」
気遣い上手で、誰にでも優しいこの人が大好きだった。
優しく触れる手とか…抱きしめられた時の温もりとか…
きっと、ずっと忘れない。



