「まさか…私なんかが人気者の柊吾と付き合えるなんて、思ってもみなかったけどね。」
「…俺も思わなかったよ。
長年の初恋が叶うなんて…夢にも思わなかった。」
そんなことを言って、お互いに笑い合う。
2人の静かな笑い声だけが、体育館に響いていた。
そしてしばらく二人の間には沈黙が流れる。
どのタイミングでどのように本題に入ろうか悩んでいると、今度は柊吾が口を開いた。
「香純…。」
「うん…?」
「……もう1回だけ、告白させて欲しい。」
「最後にするから。」と眉を下げて笑う彼は、何か覚悟を決めたようで…
私は、瞳に滲んだ涙を隠すように俯いた。



