君のとなりで恋をします。─下─








「…ふっ…、何その格好。

追い剥ぎにでもあったの?(笑)」





「…一生のトラウマになるかと思った。

本当に、女の子怖すぎ……」








同級生はもちろん、後輩の女の子にまで大人気の柊吾。

きっと女の子たちは、最後に柊吾の私物を貰おうと必死だったのだろう。



ゲッソリした表情で乱れた髪を直す柊吾に、先程までの緊張は和らいでいた。









「ねぇ、柊吾…。

ちょっと体育館に入らない?」





「うん、そうだね。」










二人で、体育館に足を踏み入れる。



誰もいない体育館は、何だかいつもより広く感じられて…


2人の足音だけが体育館に響く。

まるで、世界に私と柊吾だけが取り残されたようだった。