「…ごめん、余計なお世話だよね。
でも…香純が後悔しないような選択をして欲しいなって思ってるよ。」
「うん、ありがとう。」
私…いつの間にか逃げ腰になってた。
〝いつか〟自分の気持ちがわかればいいな、とか…
今の私には〝好き〟の気持ちがわからないとか…
とにかく逃げてばかりだった。
そんなの、最低だよね。
真っ直ぐぶつかってきてくれた柊吾と桜河には、私も誠実でありたい。
「私も…腹を括るよ。
入試が終わったら…───…に告白する。」
「……うん、そっか。
じゃあ…お互い頑張ろうね!」
ありがとう、咲花。
私、いつも咲花に背中を押されてばかりだね。
咲花の言葉がなかったら、私…自分の気持ちをどこかに捨ててしまっていたかもしれない。
本当にありがとう。