「なんだよ、そんなに握りしめて…。

飲まねーなら俺にくれよ。」






「やだ。絶対あげない。」









「ケチ姉貴。」とむくれる楓真の横で、私は紙パックにストローを刺した。


口いっぱいに広がる甘いイチゴ牛乳は、やっぱり少しだけ温かった。







私、頑張るよ。

今はとにかく勉強して…絶対に合格してみせる。





そして…

もう一度自分の気持ちと向き合ってみよう。





恋愛とか、〝好き〟の気持ちとか…

今の私にはよくわからないけど…






答えが出たら、二人に自分の気持ちをすべてぶつけてみようと思う。










柊吾……

桜河………



その時は私の気持ち、聞いてくれますか?