まずは、昨日約束を破ってしまったことを謝って…




柊吾が怪我をした経緯は、バスケ部だけの秘密にしておくことになってはいるけど…

まぁ、でも桜河には話して大丈夫かな?



桜河にはもう、〝私のせいで柊吾が怪我をした〟とは伝えてあるし…

それに、桃奈さんのことはずっと桜河は気にかけてくれていたから…。


きちんと話しておくべきだよね。







頭の中でこれから話すことをシュミレーションしていると、ちょうどタイミング良く彼が帰ってきた。




ガチャリと開いた部屋のドアの前には、もちろん桜河が立っていて…

彼は部屋で待つ私の顔を見るなり一瞬目を見開いて、そして少し気まずそうに視線を逸らした。