君のとなりで恋をします。─下─









「先輩っ!!

先生呼んできました!!」





「何事だお前ら!?」












その後駆けつけた顧問に、柊吾は〝自分の不注意で頭を打ってしまった〟とだけ答えた。



この状況でそんなことを言われても、誰も信じられないと思うが…

顧問の先生は何よりも柊吾の治療を優先すべきだと判断し、とりあえず車で柊吾を病院へと連れていくことになった。

病院へは、私とまっつんも同行させて貰えることになった。




病院までの車内で、先生は何度も柊吾に〝何があったのか?〟と問いかけていた。

しかし柊吾は、〝自分の不注意だった〟という意見を決して曲げようとはしない。




嘘をついてまで柊吾が守りたかったのは、桃奈さんなのか…それとも大切な大会を控えたバスケ部なのか…




いずれにしても、私もまっつんも、そしてあの場にいた部員たちも…

みんな柊吾の強い思いを汲み、誰も今回のことを口外することはなかった。