君のとなりで恋をします。─下─










「え…やだ…柊吾…っ…?

大丈夫、なんだよね…?」








殴られたの、頭…?

柊吾、ぐったりしてる。



ねぇ、やだ…死なないよね?

柊吾がいなくなったら……私っ……






もう頭の中は真っ白。

まともな思考なんてできなくて、呼吸は次第に浅く速くなる。



息苦しさを感じ始めたころ、耳元で弱々しい声が聞こえた。









「……香純…

俺は大丈夫だから……落ち着いて。」









〝大丈夫だから〟なんて言いながら、その声はとても苦しそう。


私に預けられていた体重が離れていき身軽になると、上体を起こした彼の顔がよく見えるようになる。






苦しそうに歪められた表情。

痛みを耐えるように歯を食いしばっている。




彼が殴られた箇所であろう後頭部を数回触ると、その手には鮮血がべっとりと付いていて…


その痛々しい姿に、思わず涙が滲んだ。