そう気がついたら何だか柊吾の顔が見れなくなって、地面に視線を落としたその時……
「────…成宮ー!!あったよー!」
入口の方から、まっつんがこちらに駆け寄ってくる。
「え!?…本当!?」
私も、すぐさま彼の方へと駆け寄る。
「はい、これだろ?」と差し出された彼の手には、たしかにあのストラップが乗せられていて…
「入口の隅の方に落ちてた!」
「あ、見つかったん?」
「成宮先輩、よかったっすね!」
まっつんの声に、みんなは捜索をやめて各々の休憩へと戻る。
「ほんとによかった…
みんな、ありがとね!」
みんなにお礼を言うと、温かい反応が返ってきて…
この時私は、大切なストラップが無事手元に返ってきたことが…
みんなが一緒に探してくれたことがあまりにも嬉しくて…
──────…気づけなかったんだ……
……背後から近づく影に…。



