君のとなりで恋をします。─下─











「…なんか、大切なものでも失くした?」








〝忘れ物を取りに来た〟と濁したつもりだったけど、なぜか柊吾にズバリと言い当てられてしまって…









「え、な…なんで?」





「ん…?なんとなくそんな気がした。」











鋭すぎ…。エスパーかよ。

そうツッコもうとして、口を噤んだ。




だってそう言ってしまったら、事実だと認めたことになるし…

それに〝失くしたものを探している〟なんて言えば、柊吾なら一緒に探すと言いかねない。








「…いや、あのね…違うくて…」






「───…いいから、正直に言いな。


みんなで一緒に探した方が早く見つかるし…

その方が俺達も集中して練習できるから。」









ぐぬぬ……


柊吾にそう言われてしまうと、もう正直に言うしかなくなる。

みんなが練習している中で一人でコートの周りをウロウロと探し回る方が、余計迷惑をかけているように思えてきたのだ。