「香純。…またいつでも来て。

…待ってるから。」










……やめて!

なんでそんな愛おしそうな目でその女を見つめるの?


その女は…柊くんを捨てたのに!

柊くんを傷つけたのに!







やめてよ…

私の居場所を奪わないで。




バスケ部のみんなも柊くんもいなくたって、あんたには他に必要としてくれる人がいるじゃない。










ずるい…ずるいずるいずるい!




なんでみんな、あの女ばっかり…

何もかも持っているのに、どうして私の居場所まで奪おうとするの!?






私はただ、誰かに必要とされて…
愛してもらいたかっただけなのに…



あの女のせいで、私の望みは叶わない。

あの女がいるから、誰も私を見てくれないんだ……。



















あぁ…そっか。














……あの女さえ、消えればいいんだ。