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「桜河ー、うっす!」







水泳部が休憩に入ったタイミングを見計らって、桜河に声をかける。









「は、?…なんでいんの?」








タオルで顔を拭いていた彼は、私を見るなり口をあんぐりと開けて…


ふふふ、驚いてる驚いてる。











「サプラーイズ!

勉強に飽きたから、来ちゃった!」







「〝来ちゃった〟って……

1時間もかけて?アホかよ。」








呆れたようにそう言う桜河だけど、その表情はどこか嬉しそう。










「んも〜!ツンツンしちゃって!

本当は嬉しいくせに!」






「うるせぇ。」





「素直じゃないなぁ、もう。」









まぁ、桜河に素直さなんて求めたらダメか。

桜河の魅力はこのツンデレだもんねー。