君のとなりで恋をします。─下─








「ほんと…おかしいよね。

私、少し前まで他の人が好きだったのに…


……修学旅行のあの日から、葵ちゃんのことが気になって仕方ないの。」









「軽い女なのかな」なんて自虐的に笑う咲花に、私はなんだか悲しくなって………











「──…そんなことないよ!」







「香純……。」








「昔誰を好きだったかとか、どれくらいの期間想ってたとか、そんなの関係ない!

大事なのは、今の咲花の気持ちでしょ!?」











気づけば私は、まるで彼女の方に身を乗り出すほどの勢いで語っていた。




自分は今誰が好きなのかとか、昔の恋を忘れられたのかとか…


自分の気持ちのはずなのに…

それが分からないのが、苦しくてたまらない。




今の咲花の姿が、あまりにも自分と重なった見えてしまった。