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遊具もほとんど撤去された、地元の静かな公園。
その公園に唯一設置されているのは、二つ並んだ木製のブランコ。
そこに咲花と2人で並んで座る。
あれから私は全力疾走で駅まで走り、電車に飛び乗って…
駅のバス停でようやく咲花に追いついたのだ。
「話がしたい」と言う私に、彼女は一瞬迷ったような表情を見せ、「地元の公園まで心の準備をさせて欲しい」と告げた。
そのまま二人で同じバスに乗り込み、一言も言葉を交わさないままこの公園へとやってきた。
「咲花。暑くない?
そこの自販機でジュース買ってこようか?」
「ううん、大丈夫…。」
ベンチに座って彼女の様子を伺うことおよそ5分。
〝もし咲花が話したがっていないなら、無理矢理聞き出すのは良くないのではないか。〟
そんな風に思い始めた頃……
長い長い沈黙を経て、咲花はようやくポツリポツリと言葉を紡ぎ始めた。



