虚しくも宙で止まりそのまま静かに下ろされる私の手を見て、桜河は葵斗を軽く睨む。 「おい、俺らに当たんな。」 「うるせぇバーカ!」 葵斗も負けじと桜河を睨んだ。 「ちょっと、ストップ。 こんな所で喧嘩しないでよ。」 ここはお昼休みの教室。 ザワザワと賑わうクラスメイトたちの声にかき消されたおかけで、幸い注目は集めていないけど… でも、中には数名私たちの異変に気づき、こちらをチラチラと伺う人もいる。 何とかしようと仲裁に入った私だけど、それは結果的に火に油を注いだだけになったしまう。