「─────…いるよ。」













背後からかすかに聞こえたその声に、思わず立ち止まってしまったんだ。











「え、何?

柊吾、今なんか言ったか?」











まっつんのその問いかけに、みんなの視線は柊吾に集中する。

私もゆっくりと、柊吾の方に視線を向ける。



思わず息を飲んでしまいそうなほど真っ直ぐな彼の瞳が、私を捉えた。







なんで…そんな目で見るの…?



柊吾は、ずるいよ…。

なんで…














「…さっきの、王様ゲームの続き。」











ゆっくりと柊吾の口が動いて、それに続く言葉をみんな静かに待つ。