「───影山くんっ!

一緒に写真撮ろうよー!」









「今日の夜、部屋に遊びに行ってもいい?」












後ろから聞こえるキャッキャと甲高い女の子たちの声に、振り返る。




数人の女の子に囲まれた桜河と、その横で苦笑いを浮かべる咲花の姿。











「ちょっと、葵斗。

何でアイツ、あんなにモテてるわけ?」









「そんなこと知るかよ!


…別に気にする必要ねぇじゃん。

見ての通りアイツ、フル無視だし。」










たしかに葵斗の言う通り、桜河は話しかけてくる女の子たちを片っ端から無視。


その表情は、ヘタしたら舌打ちとかしちゃってるんじゃないかってくらい不機嫌だ。






でもなんでだろう…

なんかこう…モヤッとするというか、イラッとするというか…