君のとなりで恋をします。─下─










楽しそうに笑う香純。

桜河も、俺達には見せないような柔らかい表情で笑っている。


そんな二人の姿に、胸が締め付けられた。






他人に頼ることが極端に下手な香純。


彼女が困った時、泣きたい時…

そばにいて力になるのは、いつだって俺でありたい。



だけど…










「…で、どうなの?

あの女がマネージャーになって…
多少はストレス溜まってんじゃねぇの?」








桜河が彼女に投げかけたその問いに、心臓が嫌に飛び跳ねた。








「…んー……

…まぁ、多少はね(笑)」





「嘘つけ。かなり溜め込んでんだろ?」






「…ははっ……やっぱりバレるかー…

正直、最近部活に行くのがしんどいなって思う日もあったりする…」