楽しそうに笑う香純。
桜河も、俺達には見せないような柔らかい表情で笑っている。
そんな二人の姿に、胸が締め付けられた。
他人に頼ることが極端に下手な香純。
彼女が困った時、泣きたい時…
そばにいて力になるのは、いつだって俺でありたい。
だけど…
「…で、どうなの?
あの女がマネージャーになって…
多少はストレス溜まってんじゃねぇの?」
桜河が彼女に投げかけたその問いに、心臓が嫌に飛び跳ねた。
「…んー……
…まぁ、多少はね(笑)」
「嘘つけ。かなり溜め込んでんだろ?」
「…ははっ……やっぱりバレるかー…
正直、最近部活に行くのがしんどいなって思う日もあったりする…」



