君のとなりで恋をします。─下─








それ以上柊吾を見ていたら、気持ちが揺らいでしまいそうだった。





私にとって、柊吾はもう過去の人なのに…

それに私は、今は桜河のことを…









「あ、始まるよ!」










飛び込み台に並ぶ選手たち。

その中でもひときわ背が高くガタイの良い男をじっと見つめる。











「…桜河っ!頑張れ!!」










自分の中に生まれたわずかな迷いや不安を吹き飛ばすように、私は大声で叫んだ。



その瞬間、桜河がこちらを見て笑った気がした。













〝───Take your marks〟





その掛け声の数秒後にビーッという無機質な機械音が響き、選手達は一斉にプールに飛び込む。