「ふー!ギリギリセーフ!」 「よかった、間に合った。」 背後から聞こえた声に振り返ると、そこにいたのは柊吾と葵斗。 「あ、葵ちゃん!柊ちゃん! おつかれ〜。」 「え!?…なんでそんなに濡れてんの?」 それぞれ部活のジャージに身を包んだ2人の髪の毛は、なぜか濡れていて… 「部活終わってからダッシュでここまで来たんだけどさー… 急に雨が降り出して…大変だったんだよ!」 「予報は晴れだったのにね。」 笑いながら私たちの後ろの席に座る柊吾と葵斗に、私と咲花はそれぞれハンカチを差し出す。