君のとなりで恋をします。─下─














「ありがとう。




…でも、ごめん。

俺、好きなやつがいる。」











すごく真剣で真っ直ぐな瞳。













「…そ、そっか!

そうだよね!いきなりごめんね!」










彼の返事を聞いた途端、恥ずかしくなった。

さっきまで〝もしかしたら彼の想い人は私なのかもしれない〟と考えていた自分が恥ずかしい。









「…あ、のさ、桜ちゃん。

その…好きな人って、私も知ってる人?」









そんなことを聞いたって何にもならないけど…

どうしても気になってしまった。



私の問いかけに、彼は真っ直ぐ私の目を見て答えた。











「…あぁ。」










たった一言のその返答。

だけど…




…香純だ。

なぜか私には、彼が誰を好きなのかわかった気がした。