しばらく何も言おうとしない私に痺れを切らしたのか、桜ちゃんは1呼吸置いてこちらに向き直ると、困ったように笑った。
「悪ぃ。この後、練習なんだよ。
また今度時間がある時でいい?」
そう言って椅子から立ち上がる彼を、私は咄嗟に引き止めた。
「………待って!桜ちゃん!!
────…っ……好き!」
最後はもう勢いだった。
告白の言葉は色々考えてきていたのに…
咄嗟に出たのは結局この一言。
「幼馴染みじゃなくて…
桜ちゃんのこと、ずっと一人の男の子として好きだった。」
恐る恐る顔を上げると、彼は少しだけ驚いたように目を見開いていて…
そして数秒何かを考えたあと、真剣なお面持ちでこちらを見据えた。



