君のとなりで恋をします。─下─








しばらく何も言おうとしない私に痺れを切らしたのか、桜ちゃんは1呼吸置いてこちらに向き直ると、困ったように笑った。












「悪ぃ。この後、練習なんだよ。

また今度時間がある時でいい?」









そう言って椅子から立ち上がる彼を、私は咄嗟に引き止めた。










「………待って!桜ちゃん!!












────…っ……好き!」













最後はもう勢いだった。



告白の言葉は色々考えてきていたのに…

咄嗟に出たのは結局この一言。










「幼馴染みじゃなくて…

桜ちゃんのこと、ずっと一人の男の子として好きだった。」










恐る恐る顔を上げると、彼は少しだけ驚いたように目を見開いていて…

そして数秒何かを考えたあと、真剣なお面持ちでこちらを見据えた。