それに…
いや、私の勘違いかもしれないけど…
………あんなに愛おしそうな目で見つめられたら、照れないなんて不可能だよ…
「あー、桜ちゃんいた!」
背後から聞こえたパタパタと可愛らしい足音と、女の子らしい高い声。
この声は…
「咲花ー!やっほー!」
「あ、香純…!やっほー!
もう、桜ちゃんったら…一緒に行こうよ。」
私に元気よく手を振った彼女は、桜河のブレザーの裾を小さく掴む。
「あー、わりぃ。」
「ほら、早く行こう!
授業遅れちゃうよっ!」
「分かったから、引っ張んなよ。
…香純、またな。」
「あ、うん。またね。」
手を振りながら、仲良さげに走っていく2人の姿を見送る。



