寒い夜道をおよそ10分歩いてようやく到着したコンビニエンスストア。 駆け込むように中に入ると、すぐに見慣れた人物を発見した。 「香純…。」 名前を呼ぶその声に、胸が跳ねる。 「…柊吾。」 ラフなスウェットにダウンジャケットという服装の彼。 「柊吾がコンビニにいるなんて珍しいね。」 「勉強してたらシャー芯がなくなって… …香純は?」 「あー、私はお菓子を買いに…」 こうして2人だけで話すのなんて、いつぶりだろう? 内心すごく緊張していたけど… それを悟られないように必死で笑顔を作る。