君のとなりで恋をします。─下─








なんか…最近こんなのばっかりだな。

何をやっても上手くいかない。



今まで楽しかったマネージャーの仕事が、こんなにも苦になるなんて…


情けない自分にため息をついたその時───











───────ガタン…










「……ひっ!」








体育館の入口付近から大きな物音が聞こえた。

そして徐々にこちらに近づいてくる静かな足音。





部員の誰か…?忘れ物したとか?


いや、でも…

もし不審者とかだったら……





やだ…怖い…

だれか助けて…





私は自分の身を隠すように、ボール籠の影にうずくまる。

すぐそこでピタリと止まった足音に、じっと息を潜めた。