君のとなりで恋をします。─下─











「用事終わるまで待ってる。」





「いやいや!…結構時間かかるかも!

だから先に帰ってて。」





「でも…」





「疲れてるでしょ?

1本でも早い電車で帰って、早く休んで。」







なかなか帰ろうとしない柊吾の背中を押す。







「柊くん、もういいじゃん。

帰ろうよ。」






そう言って柊吾の裾を引っ張る桃奈さんには、少しイラッとする。


本当は桃奈さんと二人きりで帰らせるのは、すっごく嫌だけど…

疲れてる柊吾を、ここで待たせるのはもっと嫌だった。