「とりあえず…今日は帰って、みんなの返信を待ってみようと思います。
明日の放課後までには見つけておきますね。
お疲れ様でした。」
私は、みんなに向けて笑顔を作った。
すると選手たちは、「おつかれー」と言いながら体育館から出ていく。
「成宮、ばいばい。」
「うん、おつかれー!」
隣にいたキャプテンとまっつんが帰るのを見送ると、私は小さく一息つく。
「香純。帰ろう。
…はい、荷物。」
手渡された荷物を受け取り、柊吾にお礼を言う。
「ありがとう。…でもごめんね。
私、コーチに用事があるから…先に帰ってて。」
私は、彼を安心させるようにニコリと微笑んだ。



