「────ピーーーーー!!

集合でーす!」







体育館全体に響き渡るように、思い切り声を張る。

その声にぞろぞろと集まってくる練習上がりの選手たち。







「今日の練習はここまで。

今週末は試合があるから、早めに体休めて調整しておくように。」





「「「はい!」」」





「よし、解散!」




「「「「お疲れ様でした!!」」」」








一斉にばらけだす選手たちを横目に、私は後片付けに取り掛かる。








「柊くん!お疲れ様。

はい、タオル。」




「うん、ありがとう。」








練習が終わった途端、柊吾の元へと駆け寄る桃奈さん。