きみに ひとめぼれ


実は、京都の観光中も何度か本田君たちのグループを見かけた。

こんなに楽しい修学旅行のはずなのに、その光景だけで、私の心は一瞬で曇る。

こんな楽しい状況の中にいても、私は本田君を見かけるたびに、切なくて苦しい気持ちになった。



__まだ好きなの?

 

自分に問いかけても、答えは返ってこない。

 どうしてだろう。

 答えは簡単なのに。

 もう好きじゃない。

 そうでしょ?

 正確には、もう好きでいられない。

 だって、どうしようもないじゃん。

 いつまでも、この気持ちにしがみついてたって。

 失恋しているのに、恋心がちっとも失われないのはどうしてだろう。