しばらくその気持ちに浸っていた。 「しばらく」というのは、勝見君がその場を去った後も、散々なテストの後の学校の帰り道も、その日眠りにつくまで、ずっと。 結局眠りにつけたのはいつだろう。 ぼんやりとした登校時間でさえ、私は昨日のあの気持ちの余韻に浸れた。 そう、早速廊下に掲示されたテストの結果、いわゆる成績優秀者の名前を見て、勝見君のすごさを知ることになるまで。