きみに ひとめぼれ


あれから何日経っただろう。

修学旅行疲れで、授業も部活もなかなか身が入らない。

ただただぼんやりと、俺と坂井さんの関係について考え、何度も自分の右手を眺める日々だった。

あの時の感触を、思い返すように。