きみに ひとめぼれ


いろんな思いを抱えたまま、その日の最後の授業を迎えた。

最後の授業は、生物だった。

授業前に生物室へ移動するよう放送がかかり、俺たちはいそいそと生物室に向かった。

ギリギリで教室について席の方を見ると、もう坂井さんはそこにいた。

その背中は元気がなくて、時間を持て余すように机をなでている。

その姿がはかなげだった。