この物語はフィクションです

「菜奈、さっきから何焦ってるの?」


「殺されたって、何の話?」


頭の天辺からつま先まで、さーっと血の気が引いていく。


「狂子のせいで死んじゃった子がいるって話を聞いたの」


私の顔はきっと真っ青だっただろう。


さすがに危機的なものを感じ取ったのか、凛香と美桜も顔色が変わる。


「えっ、死んだ? それってマジな話?」


「嘘……だってあれ、私達が考えたいたずらでしょ?」


何か思いだしたようにはっとした凛香が、ポケットからスマホを取り出す。


「あのSNS、まだ消してなかった」


SNSにログインすると、物凄い数の通知が表示される。


狂子の記事には、恐ろしいリプが次々と書き込まれていた。


『K中卒業生が襲われて、めった刺しにされたらしいよ』


『腹部血塗れで、内臓飛び出してたらしいね』


『狂子に襲われたんでしょ?』


殺された子の話は、SNS上でも広まっていた。