この物語はフィクションです

――嘘でしょ……。


散々言ってきたが、あれは私達三人が作った都市伝説だ。


狂子なんてこの世には存在しない。偽物なんだ。


だから、本当に人が死ぬなんてありえない。


「何かの間違いだよね? 狂子のせいなんて、ありえないよ」


「菜奈もそう思うよね? 私もそう思ったよ。ウワサって、信用できないもんね」


「そうだよね。偽物だよね。あんなの信用できないよね」


半ば自分に言い聞かせるように返事をしていた私は、次の瞬間凍り付く。


「でも、これは本当の話らしいよ。亡くなった子、腹部をめった刺しにされてたんだって」


――めった刺しって、狂子みたい。


くらりと眩暈がして、倒れそうになった私は窓辺にもたれかかる。


「まさか……だよ。狂子に襲われたの?」


「そうじゃないかって、それもうわさなんだけどね。ただ、亡くなったこと同中の子が私の友達なんだけど、周辺が大変なことになってるみたい」


そんな騒ぎが起きるなんて、信じられない。