この物語はフィクションです

私は、美桜に真実を告白する。


「……ごめんね、美桜。狂子って、私と凛香が作ったの」


それを聞いた美桜はきょとんとする。


「作ったって、どーいうこと?」


「ふたりで設定を考えて、準備して、それでSNSに投稿したの。狂子は、作り話なの」


「バカ言わないでよ。そんなわけないでしょ」


「本当だよ! 偽物なんだってば!」


「狂子はいるよ! 私、見たんだから!」


始めは穏やかだった口調が途端に厳しくなった。


「菜奈ったら、変な冗談言うと怒るからね!」


そっぽを向いた美桜は、自分の席へ行き机にバッグを置くと、早足で教室を後にする。


「……待って、美桜!」


呼び止めたけれど、振り向きもせずに行ってしまった。


その後、美桜は教室に戻ってこなかった。