この物語はフィクションです

「どうしよう……ずっと追いかけてくるんでしょ? もし捕まったりしたら……私、殺されちゃう……」


恐怖を必死に訴えるその様子は、嘘をついているようには見えない。


だとしても、やっぱり偽物の都市伝説は偽物でしかない。


「狂子なんて……」



「菜奈っ!」


真実を暴露しようとした私の口を凛香が慌てて塞ぐ。


「な……うぐぐ……」


――本当のことを言ってあげないと。


けれど、凛香がそうさせてくれない。


「美桜、ごめんね。ちょっとトイレに行ってくるね」


その場に美桜を残して、私と凛香は教室を後にする。