『まだ転入してきたばっかりだし、緊張してただろ?』
『なっ‥‥‥!』
なんで、ばれてるの?
『俺には、丸分かりなんだよ』
彼は笑いながらそう言ったけど、私が緊張していたのはそれだけじゃない。
目の前にいるチャラ男‥‥‥いや、あまりにも顔立ちが整っている雫井くんに、緊張していたことは言わずにおこう。
って、もしかしたら私の緊張をほぐすためにわざとあんなウソを?
『おい、何ぼけーとしてんの? 置いてくぞ、チビ』
いやいや、そんな訳ないか。
ただの考えすぎか。
『私はチビじゃないもん!』
そう言って、少し先に行った彼の後を追った。
* * *



