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新しい学校に転入してすぐ、金髪頭の後ろをついていく私。
今は、クラスの学級委員である人に学校案内してもらってるところなんだけど、なぜこんなクールそうなチャラ男が学級委員なのか信じられないし、正直、チャラ男は苦手タイプだ。
絡まれたりしたらイヤだから、当たり障りないようにするしかない。
『じゃあ、次‥‥‥。３階の突き当たりのこの教室は、理科室な』
『‥‥‥り、理科室』
声にだして、１つずつ覚える。
『そんで、あそこは夜になると幽霊がでると有名な音楽室』
『おんがくし‥‥‥って、えっ？ ゆ、ゆうれいぃぃぃ！？』
驚いて思わず彼を見上げると、いたって冷静。
『反応、おそっ。そんなに怖がるもんなの？』
『いやいや、怖がらない方がおかしいでしょ！？ 幽霊がでるなんて』
『お前、まじで信じてんの？』
『えっ‥‥‥？』
“信じてる”って、何が？
