検査室の前の廊下で話し込んでしまった私と麗子さんは、さすがに立ち話もないだろうと近くのイスに腰を下ろすことにした。
「入院なんて一大事よ」
「そう、ですね」
普通の人にはそうなんだろうと思う。
でもな、私にはそう珍しくもない。
「自分がされてイヤなことは人にもしないって、習わなかった?」
「習いました」
「じゃあ」
ちゃんと話さないといけないと、麗子さんは言いたいんだろう。
大人の意見だな。
中1で母さんと死別して以来、年上の女の人に心配されることなんてなかったから、凄く新鮮。
こんなお姉さんがいたら良かったな。
「乃恵ちゃん?」
「あぁ、はい」
「私から連絡しておきましょうか?」
「いいえ。お兄ちゃんは今出張でいないんです。トラブルがあったらしくて急に決まった出張ですし、来週にならないと帰ってこないので、少し様子を見てから自分で連絡を入れます」
順調にいけば私の退院の方が先になりそうだし、他にも話さないといけないこともあるから、今は避けたい。
「そう」
納得はしていない様子だけれど、麗子さんはそれ以上言わなかった。
「入院なんて一大事よ」
「そう、ですね」
普通の人にはそうなんだろうと思う。
でもな、私にはそう珍しくもない。
「自分がされてイヤなことは人にもしないって、習わなかった?」
「習いました」
「じゃあ」
ちゃんと話さないといけないと、麗子さんは言いたいんだろう。
大人の意見だな。
中1で母さんと死別して以来、年上の女の人に心配されることなんてなかったから、凄く新鮮。
こんなお姉さんがいたら良かったな。
「乃恵ちゃん?」
「あぁ、はい」
「私から連絡しておきましょうか?」
「いいえ。お兄ちゃんは今出張でいないんです。トラブルがあったらしくて急に決まった出張ですし、来週にならないと帰ってこないので、少し様子を見てから自分で連絡を入れます」
順調にいけば私の退院の方が先になりそうだし、他にも話さないといけないこともあるから、今は避けたい。
「そう」
納得はしていない様子だけれど、麗子さんはそれ以上言わなかった。



