切ないほど、愛おしい

「疲れが出ちゃったみたいで」
他に言いようがなくて、笑ってみる。

「大丈夫なの?」
心配そうな顔で、見つめられた。

きっとお兄ちゃんから私の持病についても聞いているはずだから、言いたいことだってあるだろうけれど、麗子さんは遠慮がちに私を見ただけ。

「大丈夫ですよ。少し休めば良くなりますから」

これは嘘ではない。
今回の体調不良は、過労とストレスと私の不摂生が原因。
心臓自体に問題が起きたわけではないはずだから、すぐに良くなるはず。
ただ、問題はそのストレスが解消されていないことと、こんな仕事を続ける限り過労も続くこと。

「連絡はしたの?」
「え?」

誰に?と聞きそうになって、言葉を飲み込んだ。

「陣が、心配するわよ」

「ええ。心配するから、言えないんです」

一時的な症状ですぐに回復するようなら、言わないでおきたい。
無駄な心配をかけたくなはい。これが正直な気持ち。

「自分が逆の立場だったらどう思うの?」
「それは・・・」

隠されたら怒ると思う。
でもなあ・・・